シミの一種・気になる“肝斑”をきれいにする方法
- 肌治療
- 2023.04.19
- 2023.04.19
肝斑(かんぱん)とは、額のあたりや頬にできるぼんやりとしたシミの一種で、30代~50代の女性に多くみられます。紫外線やホルモンバランスの乱れが原因で現れることが多く、顔の目立つ部分にできるため悩んでいる方も多いはず。そこでここでは、気になる肝斑の原因や対策についてご紹介します。
Index
肝斑ができるメカニズム、対処法
肝斑とはシミの一種で、両頬や口の周り、額などにできる、大きさや形がまちまちの薄い褐色の色素沈着斑です。左右対称の形・大きさで現れることが多く、境目がはっきりせずぼやけた感じに見えます。人それぞれ大きさや範囲は異なりますが、肝斑ができやすい部分は下記のとおりです。
頬骨全体に出現する肝斑
両頬骨の上に左右対称に広がる、ぼんやりとした薄い褐色の肝斑。範囲が広いため、顔色が悪く見えてしまいます。
頬骨に沿って出現する肝斑
頬骨に沿って細長く、左右対称にできる肝斑。
額に出現する肝斑
こめかみや眉の上から髪の生え際あたり、額の中央にできるケースもあります。
口の周りに出現する肝斑
口の周りを縁取るようにできたり、男性のヒゲにあたる部分にできたりすることも。顎まで広がるケースもあります。
肝斑ができるメカニズムはシミと同様に、メラニン色素を生成するメラノサイトが活性化され、メラニン色素が表皮に過剰に蓄積されることです。肝斑ができる原因として特徴的なのは、ホルモンバランスの乱れ。肝斑は30代後半から50歳くらいの女性に現れ、閉経すると徐々に薄くなっていきます。妊娠や出産、月経不順、低用量ピルの服用がきっかけにホルモンバランスが乱れ、メラノサイトを活性化させることで肝斑ができやすくなります。また紫外線を大量に浴びたり、摩擦により肌にダメージを与えたりすると、肝斑ができる引き金になることも。
肝斑ができる具体的なメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、これらの要因が深く関わっていることが分かっています。
一般的なシミにも、その原因や特徴によっていくつかの種類があります。肝斑もそのひとつですが、現れ方に個人差があり、複合的に発生していることもあるため、他のシミと見分けることが難しいと言われています。そこで、代表的なシミの種類と特徴を解説します。
肝斑(かんぱん)
肝斑(かんぱん)が発生しやすいのは30〜40歳代の女性です。女性ホルモンのバランスが、大きく影響しているといわれています。特徴は左右対称に出来て、少しぼやけたシミです。
老人性色素斑
紫外線を長年浴び続けたことで、現れる光老化現象です。早い人では20代で出てくる方もいます。見た目の特徴はシミの境目がハッキリしており、色も濃いのが特徴です。
雀卵斑(じゃくらんはん)
いわゆるソバカスです。子どものころによく見られ、20代後半から薄くなることも多いです。特徴は、鼻を中心に小さな斑点が広がっています。ソバカスの多くは遺伝性ですが、日焼けで悪化する場合もあります。
炎症後による色素沈着
やけどやレーザー治療の跡、ニキビ跡など過去の炎症が原因になっている色素沈着です。 加齢や日焼けなどにより悪化して濃くなることもあります。
肝斑をケアするには
肝斑は閉経後には薄くなってきますが、一度できてしまうとなかなか改善できないのも事実です。そこでここでは肝斑を予防するために、また肝斑を進行させないためにできる方法をいくつかご紹介します。
1. 紫外線対策を行う
日焼けは、肝斑ができる原因のひとつ。紫外線は肌に悪影響を与えます。日焼け止めを適切に使ったり、日傘や帽子で肌の露出を減らしたり、できる限りの対策を行いましょう。
2. 健康的な食生活
ビタミンCやEを十分に摂取することも、肝斑のケアには大切です。これらの栄養素は、肌の健康を保ち、肌の老化を遅らせる効果があります。
3. 生活習慣の改善
喫煙、飲酒、過度なストレスなどは、肌の老化を加速させることが知られています。これらの生活習慣を改善することで、肌の健康を保つことができます。
4. 適切なスキンケア
肌を清潔に保ち、しっかりと保湿をすることで、肌をすこやかに保つことができます。メイクやマッサージなどで肌をこすることも肝斑の一因となるので要注意です。
肝斑をきれいに改善するには
肝斑は、閉経後には色が薄くなって、自然と目立たなくなります。ただ顔の目立つ部分に広範囲に現れるため、どうしても気になる方や、メイクでカバーするのが億劫な方は、積極的に改善する治療をするのも一案です。 肝斑の治療をする際には、自己判断ではなく必ず皮膚科医に相談し、正しい治療法を選びましょう。皮膚科では、肝斑を薄くするための薬や、肝斑の出現を抑えるための美白剤などを処方してもらえます。
ピコレーザーで治療する
肝斑はホルモンバランスの崩れなどによって、炎症性の色素沈着を起こしているといわれているため、肌に刺激を与えるレーザー治療は不向きだと言われていました。
『ユイメディカルクリニック』では、炎症を起こさせないように照射し、メラニンを少しずつ壊していくことで安全に肝斑を治療できるピコレーザー『エンライトンⅢ』を導入しています。
アメリカ・キュテラ社製の『エンライトンⅢ』とは、今までのレーザーでは治療しきれなかった種類のシミや肝斑、くすみなどに早く、優しく働きかけ、高いホワイトニング効果が得られる機能を持った医療用レーザーです。ピコレーザーは、従来のレーザーのナノ秒をしのぎ「ピコ秒」という短いパルス幅で、発振するため、短時間に非常に大きなエネルギーをシミに与えることができます。これにより複数回トーニングを行うことでシミやくすみ、肝斑を取り除きます。
当ユイメディカルクリニック幕張医院 岡橋 怜 院長は、キュテラ社のテクニカルアドバイザーを務め、技術面でもコンサルティングを担当しているため、機器の仕組みや構造を熟知しています。ピコレーザーのメリットを最大限に活かした施術を提案可能ですので、肝斑でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
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